





中山岩太(1895–1949)は、20年代に渡米しニューヨークでラカン・スタジオを設立。その後31歳でパリへ渡り藤田嗣治や未来派の作家等と交流を持ちました。帰国後芦屋に居を構え1930年に芦屋カメラクラブを設立。当時の新興写真運動の担い手として注目を浴びます。様々な素材を用いた暗室作業で多重に構成したイメージを一枚のプリントに紡ぎだす構成写真に取り組み、日本の近代写真の歴史に大きな足跡を残しました。本書は、オリジナルのガラス乾板から制作された12点のモダンプリントを収録するポートフォリオ「Iwata Nakayama Portfolio 2010」に付属するカタログです。中山岩太の戦前から戦後にかけての代表作を12点の図版にはそれぞれ作品解説が添えられています。写真史家の金子隆一氏によるテキストと、中山岩太の略年譜も巻末に収録。
サイズ:238×187mm
頁数:56頁 図版12点
製本:ソフトカバー
日本語、英語
監修:金子隆一
編集:河﨑晃一、横山幾子
企画・制作:中山岩太の会
出版年:2010